出雲は、出雲大社をはじめとして、「ご縁」にまつわるスポットが神々の時代から息づいています。グルメと豆知識の情報をまとめました。
「出雲大社」いずもおおやしろ
出雲神話の主人公 大国主大神(おおくにぬしのおおかみ) が祀られる出雲大社は日本最古の大社(おおやしろ)です。日本最古の神社建築で国宝・重要文化財に指定されています。
現在の本殿の高さは24mで、1744年に3年半の月日をかけて造営されました。古くは、倍の48mの高さがあったと言われています。出雲大社では約60年に一度、厚さ1mのひわだ(ヒノキの皮)葺きの屋根を葺き替えています。現在の本殿は4回目の葺き替えを行っており、昭和28年以来に新しくなっています。
神在月 (かみありづき)
旧暦の10月は全国から神様が出雲に集まり、国の運営や人の縁結びの会議をされると言われています。その神々をお迎えするのが「神迎祭」(かみむかえさい)。神々は龍蛇神の先導で有無を渡り、稲佐浜に到着されます。そこから出雲大社まで神迎の道を通りお連れします。神々が出雲大社に着かれた翌日から1週間、神在祭が執り行われます。
出雲そば
出雲そばは、そばの実を黒い外皮ごと挽く粉(挽きぐるみ)を使っています。そばの外皮は生活習慣病を防ぐ「ルチン」を含んでおり、栄養価も非常に高いため、余すことなくそばの栄養をいただけます。
割子そば
出雲そばの中でも、三段の丸い漆器にそばを盛る割子そば(わりごそば)が最もポピュラー。江戸時代の趣味人たちがそばを野外で食べる時に弁当箱として用いていたのがルーツとなっています。
もみじおろしで頂く出雲そばと、しじみ汁は最高ですね。
釜揚げそば
トロっとしたそば湯の栄養を丸ごといただけます。茹でたてのそばをそのまま器に盛って、そば湯を注ぎ込む「釜揚げそば」。神在祭(かみありさい)の時には、神社の周りにそば屋台が立ち並び、提供されたといいます。出雲を去る神様を見送る儀式「神等去出祭」(かみからさでさいさい)にちなんで、神等去出そば や、お忌みそば ともいわれています。
色が濃く、香り豊かなつゆを好みの量だけかけて食べるのも特徴になっています。
出雲ぜんざい 出雲はぜんざい発祥の地
旧暦の10月、出雲に神々が集まる「神在祭」で振舞われた「神在餅」(じんざいもち)は、「赤豆を煮て汁を多くし、少し餅をいれたもの」と江戸時代の文献「祇園物語」に記されています。
その じんざい が出雲弁で訛って ずんざい → ぜんざい となって京都に伝わったと言われています。出雲大社前の神門通りでは、「日本ぜんざい学会 壱号店」の出雲ぜんざいのお店もあります。
http://www.zenzai-01.com/
出雲美人
王朝時代から京都の公家は、美しい女奉公人を出雲から呼ぶ伝統があったのだとか。歌舞伎の祖とされる「出雲阿国」(いずものおくに)も、出雲出身という事で美しかったのでしょう。女優の江角マキコさんも出雲出身です。
出西しょうが
出西しょうがは、普通のしょうがに比べて小ぶりで繊維が細く、ピリッとした辛みを味わえます。生でかじるのがおすすめなそうです。グルメ漫画「美味しんぼ」にも登場したことがあります。
「生姜飯」の作り方
材料:出西しょうが、米、昆布、調味料(薄口しょうゆ、濃い口しょうゆ、みりん、酒)
作り方:生姜は千切りにして、薄口醤油に10分間浸す。炊飯器に調味料を少々と、醤油に漬けた生姜7割、水と昆布を入れて炊く。炊き上がったら昆布を取り出して、残りの生姜を加えてかき混ぜれば出来上がり!
出雲のお酒
出雲大社で毎年神事とともに仕込まれる半固体のお酒「一夜酒」。日本で最も古い形のお酒とされています。
出雲国風土記 には、出雲の佐香郷にたくさんの神々(百八十神 :ももやそがみ)が集まって、酒を造り、180日もの間宴会をしたとあり、日本酒発祥の地とされています。
佐香神社は、久斯神(くすのかみ)= 酒の神様を主祭神としており、多くの酒造関係者が参拝されます。
大和シジミ
しじみには肝臓の疲労回復を早めたり、肌を活性化させるオルニチンが含まれています。ぷりぷりとうまみも強いしじみが、塩分を含み、豊かな神西湖、宍道湖で採れます。旬の時期は産卵期の前にあたる5月~7月と、冬季の1月~3月です。
あご野焼
九州から西日本の日本海沿岸では、トビウオのことを「あご」と呼びます。5月~8月に北上してきた あご が出雲地方で水揚げされます。脂がのったあごをすりおろして焼いたものが「あご野焼」です。これも飲食店でよく見かけます。
十六島岩のり
古来より最高級海苔として、都に献上されてきて、1300年もの間、日本一の名声を保ち続けています。出雲市十六島町のみで収穫できる岩のりです。
多岐いちじく
希少な品種「蓬莱柿」 ほうらいし は高い糖度で上品な甘みのあるいちじくです。9月中旬が旬です。
西浜いも
西浜いもは日本海の潮風をうけるミネラル豊. 富な砂丘地帯で栽培されたさつまいもで、中身. が黄金色でホクホクと甘くとろけるような食感が特徴です。
いかがでしたでしょうか?見かけたら味わってみてください。